明治維新により江戸幕府が倒れたことにより、幕府政治は幕を閉じました。
そして、新たに明治新政府が発足し伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任します。
これまで様々な人物が総理大臣に就任し、国民からの支持や非難を受けながらも職務を遂行してきました。
ここでは、過去に国民から支持されていた歴代の総理大臣ランキングベスト5を見ていきます。
初めに、第5位は山県有朋です。
長州出身の山県は、第3代、第9代大臣で在職期間は1,210日です。
陸軍を創設した人物として知られ、軍部大臣現役武官制や治安警察法をなどを施行し、明治政府を主導しました。
嫌味な人物であったともいわれており、そういう意味では国民に嫌われていました。
しかし、上述の通り陸軍の近代化を進めたことで日本の発展に貢献した人物でもあるのです。
第4位にランクインしたのは田中角栄です。
第64代、第65代大臣で在職期間は886日です。
元々は土木建設業を営んでおりましたが後に衆議院に進出しました。
コンピューター付きブルドーザーの異名を持ち、日本列島改造を掲げたり日中共同声明に大きく貢献するなど戦後日本を支えた人物です。
金脈問題で退陣したことから田中を批判する声も少なくありませんが、戦後最大の政治家とも言われておりその評価は分かれています。
第3位にランクインしたのが吉田茂です。
第45代、第48代、第49代、第50代、第51代大臣で在職期間は2,616日です。
第一次吉田内閣では日本国憲法を公布し、傾斜生産方式を採用することで経済復興につとめました。
第二次内閣では日本経済がアメリカのサポートから離れて自立するために経済安定九原則を実施しました。
このように、吉田は戦後の日本を再軍備させるのではなく経済復興が最優先という考えの下、その手腕を発揮しました。
吉田の孫は麻生太郎だということも有名な話です。
支持率第2位は伊藤博文です。
初代、第5代、第7代、第10代大臣で、在職期間は2,720日です。
かつてお札にもなり、教科書には必ずと言っていいほど名前が載っていることから日本で知らない人はいないと言われるほどの人物です。
内閣制度を創設し、先に述べた山県と共に明治新政府を主導しました。
初代内閣総理大臣に就任するだけでなく、枢密院議長にも就き大日本帝国憲法の制定に尽力しました。
第二次内閣の時に日清戦争が勃発し、戦争遂行費を議会に認めさせるために明治天皇の力を借りた程の権力の持ち主です。
1910年に日本が韓国を併合した際に、韓国を統治するための機関である朝鮮総督府の初代長官を務めました。
しかし、このことに反感を持った韓国の運動家にハルピンで暗殺されてしまいます。
大の女好きとしても知られています。
そして、第1位が安倍晋三です。
第90代、第96代、第97代大臣です。
安倍はもともと民間企業の従業員として働いていましたが、父である安倍晋太郎の秘書を務めるようになります。
その後、政治家となるのですが総理大臣として様々な実績を残しています。
社会保険庁の杜撰な年金管理が露呈するとこれを解体し、日本年金機構として再編させ年金業務の民営化を実現しました。
また、年金時効撤廃特例法を制定し5年以上前の期間分の年金についても遡って受け取ることができるようになったのです。
このように、安倍は年金改革を断行し、国民の支持を得ることに成功しています。
政治に手腕を発揮するだけでなく、2012年のリオデジャネイロオリンピック開会式に世界中で有名なゲームキャラクターに扮して登場するなどユニークな一面も人気の理由です。
支持率といっても、簡単に国民の支持を得られるわけではありません。
国民の非難を浴びてしまうこともありますが、それを補って余りあるほどの信頼を得ているのです。