小学校や中学校でダンスが授業に取り入れられたり、高校のダンス部が話題になったりしている影響で、子供をダンススクールに通わせたいと考える親が増えています。
しかし、やみくもに入学させてしまうと、いろいろな面で不満を感じてしまう恐れがあるので注意しましょう。
たとえば、料金に関しては事前に細かくチェックしておかなければなりません。
特に大切なのは支払いの制度に関することです。
月謝制とチケット制に分けられるので、自分たちの通い方をイメージして適したほうを選ぶことが大切です。
長期にわたって規則正しく通うつもりであれば、月謝制のところを選択すると良いでしょう。
こちらはレッスンの曜日や時間が固定されているため、自然と生活の中に組み入れることになります。
ダンススクールに通うのが当たり前の暮らしになるため、その分だけダンスが身近に感じられるようになるでしょう。
さぼりがちな性格の子供の場合、一つのことをやり遂げる習慣を身に付けさせる手段としても適しています。
親としては出費の見通しが立てやすいことが大きなメリットです。
支払う金額が固定されているので、数年間のトータルの出費を算出することも可能であり、長期的なライフプランを立てやすくなります。
子供にいろいろ習い事をさせていて忙しい場合や、親の都合の良いときでないとダンススクールまで送れない場合は、月謝制ではなくチケット制を選択するのがおすすめです。
こちらはチケットを買って自分の希望するレッスンだけを受けるのが基本的なスタンスとなっています。
上記のような状況の場合、月謝制だと毎月支払っているのにも関わらず通えないことも多いため、コストパフォーマンスが高いとはいえません。
それに対してチケット制であれば、お金が無駄になってしまうリスクがないので安心して通わせられます。
その他のチェックポイントとしては、ダンススクールの掲げている到達地点が挙げられます。
たとえば、プロを目指せることをアピールしているところもあれば、運動能力を養うことを重視しているところもあります。
子供がプロになりたいと言っているのに後者に通わせてしまうと、その夢に対して遠回りさせることになりかねません。
逆に軽く運動するぐらいの気持ちで通いたい子供を前者に通わせてしまうと、レッスンがあまりに過酷でついていけなくなる恐れがあります。
いずれにせよ、子供の意識と合致するダンススクールを選ぶことが非常に重要です。
また、発表会の有無についても確認しておきましょう。
大人の場合は自分でモチベーションを保つことも可能ですが、精神が安定していない子供の場合はそう上手くはいきません。
そのような場合でも発表会が予定されていれば、そこでダンスを披露することが当面の目標となって、モチベーションをしっかりと保ちやすくなります。
発表会があるのが当然と考えている人も多いですが、実際にはダンスを披露する機会がまったくないところもあるので注意しましょう。
さらに、講師が子供慣れしているかどうかも確認しておく必要があります。
いくらダンスの腕が確かでも子供に教えるのが上手いとは限らないからです。
緊張をほぐすテクニックがなければ、子供はダンスどころではありません。
また、困っていることがあっても自分から大人に伝えられない場合もあります。
そのため、生徒が多くても一人ひとりに気配りができるかどうかも重要なポイントです。
その他にも、通いやすい場所にあることやスクール内の雰囲気など、確認したほうが良いことはたくさんあります。
できるだけ多くの情報を集めるように努力して、いろいろな観点から最も満足できるところを探すようにしましょう。